曲げわっぱの弁当箱とは?お弁当の詰め方ポイントもご紹介!
曲げわっぱとは
曲げわっぱとは、杉やヒノキなどを薄く削って板状にしたものを、熱湯に通して柔らかくして、円形や楕円に曲げて、桜の皮で綴じた容器・道具のことをいいます。
秋田県大館市では「大館曲げわっぱ」と呼ばれていますが、全国的には「曲げ物」と呼ばれており、群馬県の「入山メンパ」、長野県の「木曽奈良井の曲げ物」、静岡県の「井川メンパ」、三重県の「尾鷲わっぱ」、福岡県の「博多曲物」等があります。ただし、国から伝産法に基づく産地指定を受けて、伝統的工芸品と呼ばれるのは「大館曲げわっぱ」のみです。
曲げわっぱの弁当箱とは
曲げわっぱのお弁当箱は、お弁当内の湿度をコントロールする調湿機能があり、冷めてもふっくらとした美味しいご飯を味わえることができます。また、杉が持つ殺菌効果により、ご飯が傷みにくく、美しい木目にリラックス効果があることが特徴です。
大館曲げわっぱとは
歴史的な起源は奈良時代頃まで遡るとも言われています。遺跡から曲げわっぱの原型となったといわれている器が発見されており、大館市でも平安時代の遺跡から曲げわっぱが発掘されています。
江戸時代前期にできたといわれている「秋田音頭」という民謡があり、歌詞の中で「大館曲げわっぱ」という言葉が出てきています。この頃にはすでに「大館曲げわっぱ」という名称が定着していたようです。定着した要因は、当時の大館城城主であった佐竹義方(西家)が領内にあった秋田杉に着目し、藩の財政を支えるために、曲げわっぱ作りを武士の内職として推奨したことによると言われています。
ご飯の詰め方
ご飯を詰める時におかずと触れる方を斜め下に傾斜をつけて詰めることで、おかずを入れる面積が広がり、大きなおかずも詰めやすくなります。
ご飯におかずの味を移さないようにしたい場合は、大葉やフリルレタスなどの葉物を使って仕切りを作り、大きなおかずをご飯に立てかけるようにして詰めます。
または、仕切りを使うという方法もあります。弊社で販売している小判弁当は仕切りをつけることができます。ご飯とおかずの間を明確に分けることができ、味移りや色移りも防ぐことができるのでオススメです。
(※仕切りをつけることができる商品は「小判弁当」と「小判弁当 ふき漆」のみです。)
おかずの詰め方
小さなおかずは、固形のものから詰め、次に隙間を埋めるように形の変えられるおかずを詰めていきましょう。ミニトマト、半分に割ったスナップエンドウなどアクセントになる飾り切りを添えると、動きが出て楽しいお弁当になります。
見栄えが良くなるコツ
お弁当は、基本の5色(赤・白・黄・緑・黒)を意識して献立を立てます。色彩豊かなおかずは見た目に華やかで、栄養バランスも整います。
似た色の食材はできるだけ隣り合わせにならないようにして詰めると、それぞれの色が引き立ちます。おかずを少しラフに詰め合わせるほうが美味しそうに見えます。
小判型の曲げわっぱ弁当には細長いオムライスやアスパラの肉巻きなど、お弁当箱の形と食材の形を合わせて詰めるとバランスよくなります。
その他の詰め方
「のっけ弁当」という丼物と同じように、ご飯を平らに詰めてその上におかずを乗せる方法は時間がない朝でも比較的簡単に詰めることができ、時短で作ることができます。